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新しい統合リスク管理モデルを開発
〜 資産運用リスクのほか、保険負債とのアンマッチリスクも統合管理できる保険会社用新モデル 〜 |
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株式会社損害保険ジャパン
みずほ第一フィナンシャルテクノロジー
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株式会社損害保険ジャパン(以下「損保ジャパン」、社長:平野浩志)とみずほ第一フィナンシャルテクノロジー株式会社(以下「みずほ第一FT」、社長:中川徹)は、複雑な資産負債構造を持つ保険会社のための新しい統合リスク管理モデル(「SJFT財務リスク統合管理モデル」)を開発しました。
この新モデルは、損保ジャパンとみずほ第一FTが2003年4月から約2ヵ年をかけて、開発したものであり、保険会社の全運用資産と保険商品の金利負債について、統一基準(経済価値の変動)に基づいてリスク量の計測を行うものです。現在広く用いられているリスク量計測モデルは、市場リスク、信用リスクといったリスク種類ごとに異なっておりますが、当モデルは資産運用にかかわるリスクをすべて同一のモデルで計測するのに加えて、負債への金利の影響も同じ基準で評価するユニークなモデルです。このように、複数のリスクを取り込み、かつまた資産と負債を統合管理する保険会社の実用モデルは、国内で類例がありません。
保険会社の統合リスク管理は、保険会社として十分な自己資本を有しているかという内部管理に重要なだけでなく、自己資本を有効活用する観点からも必要不可欠な経営基盤です。損保ジャパンは、この新モデルを日々のリスク管理に活用することにより、金融市場の変動により的確に対処することが可能となります。
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| 1.背景 |
リスク管理技術は日進月歩であり、保険会社に求められるリスク管理の水準も、近年、急激に高度化しています。最も基本的なリスク管理は、「保険会社が保有するリスクに対して十分な自己資本が確保されていることが常に確認できること」です。現在、保険負債に適用すべき国際会計基準の検討が進んでおり、「時価会計」に基づくリスク管理が求められています。
さらに進んだリスク管理として、「事業部門、資産ごとに、収益とリスクのバランスを統合的に管理する手法」が保険会社を含めた金融機関において求められています。このためには、統一された基準ですべてのリスクを測定するための、「統合リスク管理モデル」が必要です。
特に、保険会社にとっては、固有の資産・負債構造を反映させた実用モデルが求められており、このモデルは、こうしたニーズを満たすための保険会社用新モデルとして開発されました。
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| 2.モデルの特徴 |
(1)保険会社の資産・負債の差額(サープラス)を時価ベースで統合管理できるモデルです。
このモデルでは、融資・不動産などの市場性のない資産についても、独自の手法で時価評価し、株式・債券などの時価のある資産と同様に価格変動があるという前提でリスク量を計測します。簿外資産を含むすべての運用資産について、35種類の評価ロジックを用いて、リスク要因との関係を的確に反映しております。また、積立商品や長期商品などの保険負債についても、時価評価し、市場金利の変動によるリスク量を計測します。
これにより、リスク量がより精緻に計測できるだけでなく、市場環境の変動が、資産、負債、およびこれらの差額(サープラス)に、それぞれどのような影響を及ぼすかを明らかにすることができます。資産・負債・サープラスの分析機能を併せ持った実用モデルは、国内では今まで公表されておりません。
(2)資産間の相関関係と資産負債間の相関関係を反映した統合管理が可能なモデルです。
この新モデルは、独自の「金融シナリオ・ジェネレーター」を組み込んだ大規模なモンテカルロシミュレーションモデルです。株価・金利といった個々のリスク要因の変動性の大きさ、リスク要因間の相関性、信用格付ごとのデフォルト確率・格下げ確率などを反映した5万通りの「シナリオ」を発生させ、保険会社の資産・負債のシミュレーションを行います。
リスク要因間の相関性やリスク要因と資産・負債価値との因果関係を的確にモデル化することにより、相関関係を反映した統合リスク量が計測できます。例えば、株価が下落する「シナリオ」では、同時に、デフォルト率が上昇する構造となっています。
融資の信用リスクと株式の市場リスクを同一モデルで計測する実用モデルは、他社に先駆けたものです。
(3)精緻な分析機能を有しています。
この新モデルでは、内外株式・内外債券・融資・預金などの資産については、明細単位で残高、格付、ベータ(株式の市場感応度)、債券、融資のキャッシュフロー等の詳細な属性情報が入力されます。このため、リスク量が実際のポートフォリオの属性を正確に反映して算出されるほか、リスクの要因分解等詳細なリスク分析が可能となります。さまざまな環境変化や、戦略の変更が企業価値に与える影響の事前評価など、経営判断のための分析・レポーティングが容易になります。
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3.期待される効果と今後の展開
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損保ジャパンでは、今回開発したモデルを、現状のリスク管理、また発展的な「統合リスク管理」に活用してまいります。これにより、リスクに見合った十分な資本を維持しながら、資本の効率利用を図ってまいります。
みずほ第一FTでは、今回の資産配分モデル開発にも活用された金融モデル技術、乱数技術など、高度なノウハウを活かし、今後とも金融工学を活用した様々なソリューションを提供してまいります。 |
| 以上 |