投信のこれを聞いてみよう
金融商品にお金を投資する場合、投資する(お金を出す)人には自己責任が求められます。そのためには投資信託の資料を入手し、中身を見てわからないことは販売会社に納得いくまで質問してみましょう。そして納得の上、自分自身の判断で商品を選び、購入の決定をすることが大切です。
ここでは「日本株に投資する投資信託」を選ぶ場面を想定して、主な質問例とチェックポイントを上げてみます。
日本株に投資するファンドの場合
- 1.運用方針、ベンチマークは?
- 運用方針は、次のように大別されます。
○「ベンチマーク(株式市場の指数など)を上回る成果を目指す」
=アクティブ(積極的)運用
○「ベンチマーク(株式市場の指数など)に連動する成果を目指す」
=インデックス運用
また主にアクティブ運用のファンドでは「大型株、小型株」「成長株、割安株」「特定の業種、テーマ株」などに運用対象を定めたファンドも数多くありますので、聞いてみましょう。
またベンチマークとは、そのファンドが運用成績の基準とする指数のことで、日本株ファンドの場合、TOPIX(東証株価指数)や日経平均株価が使われることが多くなっています。
- 2.買付・解約が可能な期間はいつですか?
- 解約がいつでも可能か、限定された期間しかできないかは、重要なことです。特に一定期間解約が不可能なファンドもあり、その場合急な換金が出来ないことになりますので確認しましょう。
買付可能期間に関しては、そのファンドが単位型か追加型かがポイントになります。単位型は商品がスタートする一定の募集期間内のみに買付が可能で、その時以外は購入できません。そして満期(償還)が数年後に定められているものが多くなっています。一方追加型は、いつでも時価で買付が可能なものがほとんどで、満期(償還)が比較的長いか、無期限のものが多くなっています。(一部例外もあります)
- 3.各種手数料、報酬の額はどのくらい?
- 買付手数料の額・率を確認しましょう。多くは買い付け金額に対して%表示されています。特に「申込金額500万円未満は2.0%、500万円以上は1.5%」のように金額が多くなるほど手数料率が低減するファンドがありますのでチェックすべきです。
加えて、信託報酬の額・率も重要なチェックポイントです。詳しくは6月9日掲載「費用の明細を明らかに」でお話ししましたが、投資信託保有期間中、わずかな率とはいえランニングコストとして継続的に信託財産から差し引かれます。この信託報酬の率は同種の複数のファンドを比べてみると良いでしょう。
さらに信託財産留保額も同様に確認しておきましょう。
- 4.運用レポートの発行頻度、入手方法は?
- 「運用レポート」(週次レポート、月次レポート)と呼ばれているものは委託会社(運用会社)が任意に作成するものですから、商品によって作成の有無、発行頻度、掲載内容はまちまちです。運用状況チェックに有用な情報ですが、運用レポート発行の頻度、記載内容の充実度が委託会社(運用会社)の特色、考え方を反映しています。
また、運用レポートの入手方法も、販売会社の店頭で最新のものがもらえるのか、インターネットに掲載されているのかなど確認しておくとよいでしょう。
- 5.過去の運用成績、純資産額は?
- ・過去の運用成績
過去の運用成績を聞いてみると、販売窓口によって千差万別な答えが返ってくると思います。言い換えれば、運用成績を測る物差しは決して一種類ではなく、運用成績の計算方法や、投信評価機関が公表している評価手法だけでも数多くあります。
その中で日本株に投資する追加型株式投信に限っていえば、一定期間の「基準価額の騰落率(変化率)」と「そのベンチマークとの比較」が多く使われています。特にアクティブ運用のファンドでは、「基準価額の騰落率>ベンチマークの騰落率」であることを目指していますので、その差が大きいほど過去の成績が良かったと判断されます。
(例)過去1年間のTOPIXをベンチマークとするアクティブ運用の日本株ファンド
○Aファンドの基準価額の騰落率 +3% > TOPIXの騰落率 +2%
→ベンチマークを上回った
○Bファンドの基準価額の騰落率 +1% > TOPIXの騰落率 +2%
→ベンチマークを下回った
一方、基準価額の騰落率が一定期間ベンチマークを大きく上回っていても、より長い期間でみて「上回った、下回った度合い」が極端に振れるようですと、通常は運用成績が不安定である(振れ幅=リスクが大きい)と解釈されます。「ホームランも打つけど三振も多い=不安定(振れ幅が大きい)」「長打は少ないが、三振も少なくコツコツといく中距離打者=安定的(振れ幅が小さい)」といった例と同様で、後者の方が安定的と判断できます。
・純資産額
もう一つ、個別ファンドの「純資産額」を聞いてみましょう。純資産額とはそのファンドの全保有者の持ち分総額です。1億位から数千億位まで様々で一概には言えませんが、安定的に推移しているファンドが比較的良いとされています。
- 6.基準価額情報の入手先はどこ?
- どこに基準価額が載っているのか聞いてみましょう。通常、販売会社では新聞の掲載場所、インターネットのサイトなどを教えくれると思いますので、チェックしておきましょう。
- 7.委託会社の特徴は?
- 投資信託の委託会社(運用会社)の店舗や社員に、日常的に接する機会はほとんどありません。そのため販売会社の窓口で、そのファンドの委託会社(運用会社)の特徴を大まかにでも聞いてみるとファンド選びの参考になると思います。
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